統計上、保険に入っている家庭が多いとはいえ、
全く入っていない家庭も存在します。
医療保険加入はそもそも必要なのか、ということを考えてみましょう。
30歳の男性が月額3000円の終身払いで医療保険に入ると仮定します。
一年の支払額は36000円、男性の平均寿命程度まで生きると考えると、
82歳まで支払いが続きます。
36000円×52年分の保険料は、約187万円に上ります。
この間、一度も病気にならなければ、この187万円は戻ってこない金額になります。
数回入院しても、高額療養費制度や医療費控除等で補填できる金額を
考慮すると、187万円分を貯金しておいた方が良いのではないか、
と考えることも出来ます。
確率として、高額の医療費がかかる状況に陥る可能性は低いと考えられる
からです。
しかしながら、確率は低くても、預貯金では補えない医療費が
家庭に降りかかったとき、それを捻出できずに治療が出来ないという状況は
避けたいものです。
また、現在の公的医療保険制度が将来も同じであるという保障はありません。
テレビや新聞で保険制度見直しのニュースを耳にしたこともあると思いますし、
実際に公営保険の自己負担率は以前、2割から3割に増えました。
社会の高齢化が進む中で、今後も負担は高まっていく可能性があります。
事前にその可能性を考えた上で、医療保険を手厚くしておく、
というのも一つの考え方になります。
医療保険に加入することは将来の安心を買うこと、と考えて
加入を検討してみてはいかがでしょうか?